RealSense SDK を OpenCV で利用するための VS2015 プロジェクト設定メモ


rs300

先日ようやく Intel RealSence SR300 が届いたので、VisualStudio で OpenCV と連携させるためのプロジェクト設定を忘れないようにメモ。

インテル® RealSense™ テクノロジー
RealSense – Develop Immersive Experiences | Intel® Software

今回使用した環境は、

  PC:MacPro 13 Retina 2015
  OS:Parallels の仮想環境にインストールした Windows 10
  エディタ:VisualStudio Community 2015
  RealSense SDK:Intel RealSense SDK for Windows (Version 2016 R2)
  OpenCV:OpenCV 3.10

RealSence SDK と OpenCV3.0 のインストールはググればたくさん出てくるので割愛するとして、以下がVisualStudio で RealSence SDK と OpenCV 3.1 を使用したプロジェクトの設定手順です。
 

1. プロジェクトを新規作成

 新規作成 > プロジェクト > Visual C++ > win32コンソールアプリケーション
ss1

 Win32アプリケーションウィザード > アプリケーション設定 >
 追加のオプションの空のプロジェクトにチェック
ss2
 

2. ビルドの構成(x64 アプリケーションの場合)

 ビルド > 構成マネージャー >
 アクティブソリューションプラットホームを x64 に設定
ss4
 

3. ヘッダパスの設定

設定ウィンドウは、プロジェクト内にソースファイル( main.cpp など)を新規で作成したあと、ソリューションエクスプローラーのプロジェクトを右クリックして出てくるメニューの一番下のプロパティを選択すると開きます。

 構成プロパティ > C/C++ > 追加のインクルードディレクトリ
 構成は “全ての構成” にする。

 ・RealSense SDK(64bit OS の場合。32bit の場合 %28×86%29 は不要)
   C:\Program Files %28×86%29\Intel\RSSDK\include
   C:\Program Files %28×86%29\Intel\RSSDK\sample\common\include

 ・OpenCV(C:/ に OpenCV のフォルダを展開している場合)
   C:\opencv\build\include

ss6
 

4. ライブラリパスの設定

 構成プロパティ > リンカー > 全般 > 追加のライブラリディレクトリ
 構成は “全ての構成” にする。

 ・RealSense SDK(64bit OS の場合。32bit の場合 %28×86%29 は不要)
   C:\Program Files %28×86%29\Intel\RSSDK\lib\x64
   C:\Program Files %28×86%29\Intel\RSSDK\sample\common\lib\x64\v140

 ・OpenCV(C:/ に OpenCV のフォルダを展開している場合)
   C:\opencv\build\x64\vc14\lib

ss7
 

5. 依存ファイルへのリンク

 構成プロパティ > リンカー > 入力 > 追加の依存ファイル

 構成 “Debug”

 ・RealSense SDK
   libpxc_d.lib
   libpxcutils_d.lib

 ・OpenCV
   opencv_world310d.lib

 構成 “Release”

 ・RealSense SDK
   libpxc.lib
   libpxcutils.lib
  
 ・OpenCV
   opencv_world310.lib

※ 上記の OpenCV モジュールは公式パッケージでインストールした場合。
CMake でインストールした場合は、使用するそれぞれのモジュール(opencv_core310.lib、opencv_highgui310.lib など)にリンクを設定する必要があります。

ss8
 

以上で、プロジェクトの設定は完了です。